戦後怪奇マンガ史 (鉄人文庫)

初めて解き明かされたホラー漫画の通史 !

怪奇漫画は今も昔も膨大な書籍が出版されている。
楳図かずお、日野日出志など、個々の作家の研究本も出版されているが、全体を解き明かした「通史」は広く見渡しても本書のみである。
なぜこれまで通史が出なかったか。
エロ漫画と共に “日陰の存在” とされる「怪奇」において、個々の作品情報を集め、読み、周辺情報を整理し、ジャンル全体の流れを構築することが出来たのは、本書の筆者をおいて他にいなかったから。
惜しまれて早逝した米沢嘉博の労作、ついに文庫化 !

★コンテンツ(抜粋)

第一部 戦後怪奇マンガ史
「こわいまんが」の出現と成立
水木しげると兎月書房
「怪奇探偵漫画」の台頭
怪奇時代劇と小島剛夕の人気
怪奇アクションシリーズ登場
小説と映画の静かな怪奇ブーム
貸本劇画の奇書、怪書、珍書
など

第二部 恐怖マンガの系譜
楳図かずお・恐怖の刻印
ムロタニ・ツネ象・孤高の怪奇世界
古賀新一・因果の舞台劇
山田ミネコ・魔法少女の時間
萩尾望都・吸血鬼幻想
山岸凉子・「ゆうれい談」の登場
日野日出志・狂気の地獄絵
手塚治虫・青年怪奇マンガへの挑戦
山上たつひこ・悪意と恐怖とグロテスク
池上遼一・不条理の風景
諸星大二郎・日常にひそむ闇
永井豪・笑いから恐怖へ
美内すずえ・伝奇ロマンの語り手
佐伯かよの・SFの中の恐怖
里中満智子・愛に恐怖を
わたなべまさこ・悪魔の少女たち
つのだじろう・マンガと心霊科学
など

資料
「ひばり書房」怪奇マンガ総目録
「ひばり書房」社長・安藤雄二氏(故人)のインタビュー掲載

著者略歴
米沢嘉博(よねざわ・よしひろ) 1953〜2006
1953(昭和28)年熊本市生まれ。
明治大学工学部入学を機に上京。
漫画批評グループ「迷宮」の活動に参加しマンガ評論、大衆文化評論を開始。
80年12月からコミックマーケット代表、2001年7月から日本マンガ学会理事をつとめる。
2006年10月1日、病没。享年53
主要著書
『戦後少女マンガ史』新評社/ちくま文庫
『戦後SFマンガ史』同上
『戦後ギャグマンガ史』同上
『手塚治虫マンガ論』河出書房新社
『藤子不二雄論 FとAの方程式』同上
『戦後エロマンガ史』青林工藝舎
主要編著
『別冊太陽 子どもの昭和史 少女マンガの世界』平凡社
『別冊太陽 子どもの昭和史 少年マンガの世界(全2巻)』同上
『別冊太陽 子どもの昭和史 手塚治虫マンガ大全』同上
『別冊太陽 乱歩の時代 昭和エロ・グロ・ナンセンス』同上
『別冊太陽 発禁本(全3巻)』同上

編者略歴
赤田祐一(あかたゆういち) 1961〜
1961年東京都生まれ。
著述業・編集者。
79年秋、同人誌『漫画新批評大系』を通じて著者と知遇を得る。
太田出版のマンガ復刻では、シリーズ監修(全18冊)を米沢氏に依頼(竹熊健太郎、宇田川岳夫と共同)。
著書『消されたマンガ』(ばるぼら氏との共著・彩図社文庫)、編著『自殺直前日記改』(山田花子著・小社刊)ほか

  • 文庫: 400ページ
  • 出版社: 鉄人社 (2019/1/21)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4865371516
  • ISBN-13: 978-4865371512
  • 発売日: 2019/1/21

 

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

return top