キャバクラのボーイに転身した中年男の、笑えて沁みる夜職日記!
48歳・独身。
認知症の母を7年間在宅で介護し続けてきた著者が、
介護明けに選んだ再就職先は──
クセの強い店長、気まぐれなキャバ嬢たち、絡んでくる酔客。
緊張と気配りの連続、怒号と愚痴と笑いの渦中で、中年新人ボーイは今日もテーブルを駆け回る。
働きながら毎夜“へとへと”になっていく日々をリアルに、そしてユーモラスに描いたお仕事エッセイ
<コンテンツ>
まえがき
序章 認知症の母と自宅介護
転職活動を始めた矢先、母が認知症に
・まさか排泄にも障害が出るとは
・再就職をあきらめて、母の介護に従事する
・中高年の息子が、母の年金を頼りに、共依存
・このままでは親子共倒れ。施設への入居
第一章 僕の仕事探し
七年間のブランクが原因で、仕事が見つからない
・死体洗い、遺品整理清掃。高額バイトを探したが…
・テレアポは滑舌の悪さが原因でクビに
・「今から警察署に行って指三本、取ってこい」葬儀会社の思わぬ仕事
・三行広告の求人なら犯罪者でも雇ってくれる!?
第二章 デリヘルドライバー
ドライバーはマイカーがないと不採用
・待機部屋には五、六人のデリヘル嬢が
・時給千七百円なら悪くない
・ヘルスは本番がないから安心して働ける
・いきなり一人でデリヘルドライバーデビュー
・お客の料金はドライバーが回収する
・プレイ中は付近に車を停めて待機
・女の子とは伝達事項以外、口をきいてはいけない
「まだ着かないか」移動中も携帯が鳴って煽られる
お釣りの千円札はドライバーの立て替え
デリヘル嬢の〝三種の神器〟とは
一世一代の大ポカ。デリヘル嬢をコンビニに置き忘れた!
店の女の子に手を出したドライバーの末路
シャブ中の客にデリヘル嬢が監禁された!
女の子との会話からサービス内容を情報収集
チェンジが多い客は店から嫌われる
アナルファックが可能な唯一のデリヘル嬢
もしや十八歳未満!? 少女のような女の子が体験入店に
おじいちゃんはもっとも美味しいお客さま
おなべのお客を楽しませることができるか
激怒していたお客に永作博美似のナンバーワン嬢を付けると…
乳首を客に噛み切られた女の子も
免停が続けば〝円満退社〟となる過酷な現実
第三章 セクシーキャバクラ勤務
キャバクラに勤めるつもりが、なぜかセクキャバに
・社長の鶴の一声で入店が決定
・指導役・拓郎さんから『キッチン』の仕事を教わる
・ドリンクが出ないと、女の子と客の間が開いて、会話に持っていけない
・グラスについた口紅(グロス)はしっかり洗え
・ペットボトルの位置を固定し、ドリンク作るようにしたら
女の子の下半身(局部)を触る客をボーイが注意
二十時半からラストまでいて三十五万以上を使った客
女の子の愚痴を聞くのもキッチンの仕事のうち
お触りをした客は『歌舞伎町ルール』で罰金
地方のソープに行った女(みゆちゃん、二十代前半)
慰安旅行の思い出。ワケアリのセクキャバ嬢と宴会を抜け出して
第四章 キャバクラ勤務
セクキャバの閉店に伴い、系列のキャバクラへ
・東京オリンピックのおかげで、警察の取り締まりが厳しくなって
・週五日以上出勤の〝専業〟とそれ以外の女の子。どっちが大事?
・キャバクラ嬢の時給がバカ高い理由は…
・「大して稼げないし、もう辞めようかな…」
・お客とLINE交換して、後日に営業をかける
・『場内指名』と『本指名』の大きな違い
店長の司令で『ボーイ』に配置転換
・「そんな固くなっていたんじゃラストまで持たないよ」
・キャバクラ嬢の『ハンドサイン』は全国共通
・口八丁手八丁で売り上げに貢献
・十分間の延長をエサにして、お客に金を使わせる
・「今日はサービスデーなのでシャンパンをお安く入れることができます」
女の子に人気の『フルーツ盛り』は近所のケーキ屋に
「暴力団お断り」は建前でしかない
店内が険悪な空気に。キャバ嬢同士の指名客の取り合い
客の指名が三かぶりしたときは…
キャバクラ嬢の一大イベント『バースデー』で売り上げ大幅アップ
指名のノルマを達成するための裏技とは
ボーイが担当のキャバ嬢を〝管理〟する弊害
フロントマンの大切な仕事。警察の〝立ち入り〟から店を守れ
第五章 キャバクラでの思い出の人々
シャブ中の店長を密告したリストカット嬢(キャンディちゃん、二十代前半)
僕の家に三年間も居座った〝下宿人〟のキャバ嬢(しょうこちゃん、二十代半ば)
ぼったくりキャバの店長と付き合っていた下宿人(えみかちゃん、二十代前半)
ナンバーツーと風紀した店長の兄(与田さん、三十六歳)
枕営業で生き延びる演歌歌手志望の女(みりあちゃん、三十代)
美容整形とタトゥが大好きなキャバ嬢(まなちゃん、二十代半ば)
キャバクラで浮気相手を探す自由人(ふうちゃん、三十二歳)
キャバ嬢に貢ぎまくったスーパーの店員(ヨッチ、四十一歳)
ストーカー化したカーテン屋の社長(佐伯さん、五十歳)
妊娠中絶を繰り返すホス狂い(みずほちゃん、二十代前半)
キャバ嬢のお手本のようなナンバーワン(こゆきちゃん、二十七歳)
終章 歌舞伎町のキャバクラを卒業して
水商売は長く続けるものじゃない
・池袋のキャバクラでふうちゃんと再会
- 発売日 : 2025/10/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 224ページ
- ISBN-10 : 486537308X
- ISBN-13 : 978-4865373080
- 寸法 : 14.8 x 10.6 x 1 cm