日本マンガ事件史 単行本

世間を騒然とさせた数々の問題作。これらが巻き起こした事件の真相に迫る !!

日本のマンガ界では過去に様々なトラブル=事件が起きている。
国によるマンガそのものへの弾圧、市民団体によるマンガ表現に対する抗議、マンガ家自身による刑事事件や訴訟事件、作品にからんだ死亡事件などなど。
本書ではその時代時代(1930年代~現在)における主だった騒動を一通り網羅したつもりだ。

事件という性格上、いわずもがなネガティブな内容の記事がほとんどである(中にはそうではない事件もあるが)。
マンガ業界の人間からすれば、早く忘れてしまいたいような出来事と言えるのかもしれない。
だが、バラバラになっていたこれらの点(トラブル)と点(トラブル)を結んでいくと、これまでとは違った奇妙なマンガ史が浮かび上がってくるのもまた事実なのである。

数々のトラブルに見舞われながらも、その度に独自の発展を遂げてきた、マンガ業界の裏面史 !

<コンテンツの一部>
第一章(一九三〇~六九年)

柳瀬正夢
国家の弾圧に屈しなかった反骨の1コマ漫画家

「冒険ダン吉」
大人気冒険マンガが突然、連載終了した背景は …。

「黄金バット」
GHQの命令で主人公の顔を書き換えた悲劇の作品

悪書追放運動
全国の母の会はなぜ児童マンガを問題視したのか

「白いポスト」運動
俗悪漫画を一掃する計画だったが …。母たちの誤算

第二章(一九七〇~七九年)

「あしたのジョー」
ジョーのライバル・力石徹の葬儀は〝 仕込み 〟だったのか <?/p>

「サザエさん」
バス会社がキャラクターを無断使用した言い訳

「さそり」
過激派グループの部隊名になった女囚劇画

「ベルサイユのばら」
宝塚と漫画原作者のギャラを巡る壮絶バトル

「悪魔くん」
貸本版の落書きが消されないまま文庫に収録

『漫画エロジェニカ』
警視庁から摘発されたエロ漫画誌の過激な編集姿勢

第三章(一九八〇~九九年)

「村田対星親子」
布団の模様をよく見ると、差別表現のオンパレード

「ドラえもん」
子供たちの間で爆発的に拡散した「最終回」のストーリー

「劇画・天皇陛下~激動の歳月~」
昭和天皇の半生を(無許可で)描いた劇画に対する皇室の反応

「おカマ白書」
同性愛者をギャグにする差別とその境界線

「ライオン・キング」
ディズニーの名作に「ジャングル大帝」からの盗用疑惑が

第四章(二〇〇〇~〇九年)

「隠蔽された障害」
両親の抗議で絶版になった故・山田花子関連書籍の中味

「マジンガーZ」
ダイナミックプロはなぜパロディの油彩画を許せなかったのか

「ブラック・ジャック」
マニアの作った海賊版が高値で落札される皮肉

「パーマン」
物語の設定変更で生じた拭いようのない不自然さ

楳図かずお
ボーダー柄の自宅建築を問題視するご近所様の被害者意識

「ジョジョの奇妙な冒険」
コーランを描いたことでイスラム圏から批判殺到

水島新司
野球マンガ〝 日本代表 〟にまつわる三つの事件

第五章(二〇一〇~一四年)

「働きマン」
肌の露出が「自動検閲」に引っかかり、iPhoneアプリで配信拒否

「黒子のバスケ」
関連イベントを妨害し続けた脅迫犯の負け犬人生

「はだしのゲン」
被爆体験を描いた名作が、小学校の図書館で閲覧制限

「美味しんぼ」
「鼻血問題」で自説を曲げなかった原作者の薄い根拠

「深海魚」「まだ終わらない」
「反原発」マンガの展示が不許可になった文化庁主催の芸術祭

海外編

ティファナ・バイブル
FBIが捜査に乗り出した、パロディポルノ漫画の実態

エア・パイレーツ・ファニーズ
ミッキーとミニーがSEXするパロディ漫画が社会問題に

「タンタンのコンゴ探検」
南アフリカ版を発売中止に追い込んだ黒人描写の問題点

アングレーム国際漫画祭
従軍慰安婦問題で日本と韓国が場外バトル

バットマン
主人公と相棒の〝同性愛〟説に全米のゲイが騒然

他、多数の作品を掲載